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電気通信大学3世代の絆とMPとの繋がり

 

第7回目となるOBOGインタビュー、今回はMP同窓会理事長を務める岡崎秀美さん、同窓会メンバーの成相直さん、東京電通大学卒業生である竹田清昭さん、緒方健成さん、岡本幹彦さん、相馬信和さんにお越しいただき、当時のお話を聞かせていただきました。

 年月を重ねても変わらず、いつでも帰れる場所があり、心を通わせる仲間がいる。この記事では、そんな絆の価値を再確認させてくれるMPの魅力に迫ります。

現在のお仕事を教えてください

竹田さん:

日本コンラックスっていうメーカー企業で代表取締役やってるよ。

 

拓也:

社長ってことですか!?

 

竹田さん:

そうだよ。まあ3月で社長辞めて顧問に就くことになってるけどね。で俺が前いた外資系のヒューレット・パッカートっていう会社知ってる?

 

拓也

はい、hpっていうロゴが入ってるパソコン、見たことありますよ。

 

竹田さん:

あーそれそれ。そこで緒方くんが今働いてるんだよ。

 

緒方さん:

そうなんですよ。今は舞台の制作さんに近い仕事をしてるよ。社内で使うグローバルVerのツールを日本で使いやすいようにカスタマイズしたりとか。インド・中国の人とやりとりすることも多いね。

 

拓也

なるほど!普段から英語を使ってるんですね!岡本さんは何をされてるんですか?

 

岡本さん:

ミッキーでいいよ笑。僕はNHKでドラマの音声を担当してたよ。

 

相馬さん:

私は朝日プリンテック印刷会社で働いてる。朝日新聞社の地下にあるんだけどね、今では珍しいんだけど昔は新聞社のすぐ地下に印刷所がよく作られてたんだよね。

 

拓也:

なるほど。皆さん社会ですごい活躍されてますね!緊張してきちゃいました汗

 

竹田さん:

いや、そんな緊張しなくていいって笑。今日は楽しんで!

MPでは何をしていましたか。その中でMP最も印象に残っていることはなんですか?

竹田さん:

俺はMP79でキャスト、80でAST(アシスタントステージマネージャー)、81でSTM(ステージマネージャー)をやってたよ。79は「西遊記」で陽子もMPも大きく注目された、華やかな時代だったな。

 

ミッキーさん:

僕は83でキャスト、85でASTをやってた。MP83後の84年秋にJET(電通大ESS・東女短大EDC)でミュージカルをやったんだけど、この時に83でいっしょだったAssi. Musical Directorの裕子が音楽を手伝ってくれた。それをきっかけに相馬もMP参加することになったんだよな。

 

相馬さん:

そうですね、「MPに来なさい」とか言われて笑。85でSound Chiefやったな。あれは良い思い出。

 

緒方さん:

俺はMP18でキャスト、MP19 でトレ(Treasurer, 会計)をやってた。この中では一番みんなと年が近いかな。 

MPでの経験が生きたことはありますか?今のキャリアにどのようにMPの経験が繋がっていますか?

竹田さん:

すごい活きてると思うな。最初はBroken Englishでも話してくうちに上達してくんだよね。それは外資系をめざすきっかけになった。キャストの経験はプレゼンする時とかアピールする時に役に立ったな。

 

拓也

アピールってなんですか?笑

 

竹田さん:

外資系だと英語で意見求められることがよくあって、元気いい奴ほど評価が高くなるんだよ笑。上下関係関係なくフランクなコミュニケーションができるようになってて、西海岸の企業に勤めた時、これMPで経験したな〜って思ったよ。あとヘッズでやってたAST・STMでの裏方経験はいろんなセクションを束ねたりもして、社長業に通ずるところがあるね。学生でMPみたいな大人数をまとめる経験って相当貴重だと思う。その意味ではMPって「プチ留学経験」みたいな感じだよね。

 

緒方さん:

そうですよね!MPってほとんど留学に近いですよね〜。俺も外資系企業を目指すきっかけになったと思います。いきなり外国の人と英語でやり取りをするよりはMPで日本人同士で話す経験の方がハードルが低いんですよね。

 

岡本さん:

そう、僕は英語はできなかったけど、3ヶ月いたことで耳は慣れたね。英語でとにかく伝えるという度胸がついたし、抵抗感が下がった。海外のメーカーさんとのお付き合いにすごい役に立ってる。MPやってなかったらお芝居に関わることを職にしなかったな。キャストとして舞台に立ったことでお芝居全体の流れについて意識するようになったんだよね。音声として仕事をするときに音のみに集中して聞くんじゃなくて、全体の流れの中で重要なポイントをとらえることができるようになったよ。あと、MPの舞台はお金を取るでしょ?だから責任感とプロ意識を磨けたね。これは普通の大学生活を送っていてはできなかった経験だと思うな。

 

相馬さん:

やっぱりMPの経験ってすっごい貴重ですよね!仕事も要は段取りの連続なんで、舞台の仕込みからバラシっていう計画と実行ってもうまさに仕事と手順同じじゃないですか!それから現場解決能力だよね。印刷業ってその日の夜のうちに新聞を間に合わせないといけないので、MPで締め切りを意識してやってきたことは、今の仕事に生きてると思う。

みなさんにとってMPとは?

竹田さん:

「オリジン」だね!仕事もそうだけどMPのおかげで今に繋がってるからね。

 

ミッキーさん:

僕にとっては「ホーム」だね。竹田さんと似てるけど今の自分を作ってくれた「ベース」であり、今でも当時の仲間に会うとすぐに自然体の自分に戻れる、家のように居心地の良い存在だね。

 

緒方さん:

俺にとってMPは「特別な場所」というか。外国に行った感覚に近いんですよね。あとMPを一緒にやった仲間は「戦友」です。今日みたいに年齢を重ねても付き合いがあってMP時代のことを語り合えるなんて幸せなことですよね。

 

竹田さん:

そうそう。普通だったら友達にならない人達と出会えるよね。

 

相馬さん:

私にとっては「すべてが新しい体験」ですね。自分の知らないことを知れますし、ハードル高かったけどその分やりがいもありましたね。たくさん女子と関われて嬉しかったな、理系の電通ではありえないくらい笑

 

一同:

爆笑