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OBOGインタビュー Vol.4 松村健さん

MPで得た「社会を生き抜く、へこたれないちからの土台」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(取材:山野浩平、山本彩美 文:山本彩美 協力:岡崎秀美)

 

現在FORVAL MYANMAR株式会社で社長を務める松村健さん。駐在中のミャンマーから一時帰国した合間を縫ってMPのインタビューに応じてくれた。

 

リーダーに必要な「自分を知り、他人を巻き込むちから」

役者志望から一転、多くの企業で活躍し、現在は人を巻き込み引っ張っていく場面の多い松村さん。MPの経験が現在の仕事に生きていると語った。

「舞台づくりは特に、いろんな立場があってみんながそこに本気でしょ。仕事と一緒で、まさにチームビルディングとプロジェクトマネジメントが必要だった。それぞれが衝突しながら一つの舞台にむかうことで、新しい、いいものができるし、何よりそれを通じて自分がどんな人間なのかを知るきっかけになった。」MPは他人だけでなく、自分がどんな人間なのかを考える必要に迫られるのが魅力である。

今でも、リーダーとして人を巻き込み意思決定をしていく時には、自分や人をどう生かすかを問い直すという。

 

また松村さんのキャリア形成の上でも、MPの影響が大きかったそうだ。

「当時TOEICなんてものもなかったから、MPに英語を教えられたような人間だった。

自分の『英語できます』発言でNY行きが決まって、自分の英語が現地で通用することが分かり嬉しかった。今思えば英語力だけでなく、何かに挑戦する勇気みたいなものもMPで培ったのだと思うね。」と松村さんは笑った。

 

 

「いま、ここ」に集中。人生はその積み重ね。

人は見たり聞いたりものを読んだりすることで、勉強することはできる。しかし、本当に自分の言葉で人を動かそうと思ったら、「経験」をするしかないと松村さんは言う。

「嬉しさとか悔しさとか、また人と衝突したり、何かに情熱を傾ける経験をするのにMPは最高の場所だと思う。人生は短いので、なにか、自分のこころに引っかかることにはぜひチャレンジしてほしい。そういう『いま、ここ』に集中して熱を注いだ経験の積み重ねが、大きな成長につながっていると思うな。」と私たちにアドバイスをしてくれた。

 

 

最後に、あなたにとってMPとは?

 

道場

 

「3か月という限られた時間の中で、他の学生から刺激を受けたり、失敗したりその中でもへこたれず、熱中して一つのプロダクションをやり遂げたことは本当に学びの多い経験だった。今思えば社会を生き抜くうえで大切な土台をMPで鍛えられた。

今でもMPの仲間とは繋がっているけれど、様々な分野でリーダーになって活躍している仲間をみて、自分も負けていられない、と思うね。」

と松村さんが最後に語ってくれた。

 

 

この先どんな道に進んでも、社会の中で人と生きていくことは変わらない。

MPで仲間とともに熱中し、もがき進んだ経験が、多くのOBOGにとって社会を生きていくちからの土台となっているのだと感じた。

 

 

 

NY滞在時の松村さん。

【プロフィール】

松村健(KEN MATSUMURA)さん

 

1961年福岡県大牟田市生まれ。

久留米大学附設高校卒業・早稲田大学政経学部卒業(学生時代は、学生英語劇連盟に参画。)

 

▪️1986年富士銀行入行、ニューヨーク勤務、M&Aアドバイザー部門、本店営業部を経て

▪️1999年から2004GE

▪️オートリース会社役員、東芝とGEとのシリコーン事業合弁会社役員を歴任。

▪️2004年から2009年、AIUへ:営業担当、マーケティング担当常務執行役員を歴任。

▪️2009年から2011年、日本マクドナルドへ:大型フランチャイズ担当執行役員。

▪️2011年、産業革新機構のアドバイザーを経て、2013年まで産業革新機構投資先であるUniCarriers Corporation(日立建機と日産のフォークリフト事業統合会社) のCIO (Chief Integration Officer)&経営戦略室長として統合をリード。

▪️2014年~現在 フォーバル・海外事業担当執行役員 & フォーバルミャンマー社長。

▪️2020年3月でヤンゴン駐在丸6年となる。

(途中、2016年のみミャンマーに加え フォーバルカンボジア社長も兼務)

 

*現在、今までの経験を活かし「人財活性」「業務革新」をミッションとして、トレーニング・HR企画全般・業務効UPM&Aと広範囲にわたって経営コンサル事業をミャンマーにて展開中。東南アジア全体を睨み提携も拡大中(KintoneMultibook・明日のチーム・GROW他)。

 


 

 

今回取材にご協力いただいた岡崎秀美さんと。